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新田研究室としての総説論文がImmunological Reviewsに掲載されました!

総説論文” It's Time to Unite: Diversity and Coordination of Thymic Stromal Cells for T Cell Selection and Organ Integrity ”がImmunological Reviewsにpublishされました。 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/imr.70040 Muro R, Nitta T . It's Time to Unite: Diversity and Coordination of Thymic Stromal Cells for T Cell Selection and Organ Integrity. Immunol Rev , 332(1):e70040. 2025 Jul doi: 10.1111/imr.70040 Pubmedにも出ています。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40464763/

第42回「とやま賞」贈呈式と受賞者による講演!

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5/19に富山市で、第42回「とやま賞」贈呈式・受賞者による講演 が開催されました。新田も推薦者として出席しました。 室 龍之介 博士はご家族や関係者、選考委員や県知事の前で見事な講演を果たしました。 さらなる研究の発展に向けて、翔べ!ムロ君!

室龍之介助教が第42回「とやま賞」を受賞

当研究室助教の室龍之介が富山県 第42回「とやま賞」を受賞しました! https://www.pref.toyama.jp/1002/houdou/20250418toyamasyo.html とやま賞とは・・・ 「とやま賞」は、富山県の置県百年を記念し、富山県ならびに日本の将来を担う有為な人材の育成に資する目的をもって昭和59年に創設されました。 受賞対象者は、富山県出身者、または富山県内在住者とし、学術研究、科学技術、文化・芸術、スポーツの分野において、顕著な業績を挙げ、かつ、将来の活躍が期待される人に対して、賞状、奨励金を贈呈して、その活動を奨励することを本旨としています。 https://www.t-hito.or.jp/zaidan/toyamashou/ 公益財団法人富山県ひとづくり財団 HPより 今回のとやま賞は 学術研究、文化・芸術、スポーツの3部門で計5人が選ばれています。

金沢大学がん進展制御研究所 免疫ダイナミクス研究分野 岡本一男教授をお招きして生命研セミナーを開催しました

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年度末が慌ただしくすぎてしまい、ブログの更新もすっかり滞っていました。 昨年度になりますが、2月21日(金)に金沢大学がん進展制御研究所 免疫ダイナミクス研究分野の岡本一男教授をお招きして、生命研セミナーを開催しました。 岡本先生には「骨疾患に潜む骨と免疫システムの相互連関」と題してお話しいただきました。多くの生命研の先生方・学生さんたちが参加され、セミナー終了後も質問や感想を多くお寄せいただき、大変盛会となりました。 岡本先生、改めてお越しいただきありがとうございました。 写真は右から新田、助教の室、金沢大学の岡本教授、京都大学(2025.4~)の久保特任教授、生命研 炎症・免疫難病制御部門の松島教授です。

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます 本年もどうぞよろしくお願いいたします 1月も半ばになってしまいました。新田研はメンバー皆、年明けから元気に始動しています! 昨年12月からは新しくテクニカルスタッフの方がメンバーとして加わってくれました。昨年春から少しずつメンバーが増え、ラボも賑やかになりつつあります!6人体制の新田研となりますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

(前回の続き)日本救急医学会総会・学術集会 特別講演

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(前回の続き) 日本救急医学会での特別講演の直前に、会場で、座長の先生と軽く打ち合わせをしました。 もし会場から質問が出なかったら、座長から以下のことを質問してもいいですか?と聞かれました。 1. 危険なウイルスを作る研究についてどう思うか? 2. レプリコンワクチンが伝搬するなどの非科学的な言説についてどう思うか?   1 については、座長の先生のご要望に応えるため、急遽スライドを追加し、講演のなかで新型コロナウイルスの研究所起源説の話をしました。新型コロナウイルスSARS-coV-2は自然発生したものではなく、武漢ウイルス研究所で作られたものだ、という説です。具体的には、武漢ウイルス研究所でコウモリのコロナウイルスをヒトに感染するように改変する研究が行われていたこと(事実)、その研究に米国の研究者が技術や資金を提供していたこと(事実)、2018年に米国の機関に提出された研究予算申請書に新型コロナそっくりのウイルスを作る計画が書かれていたこと(事実)などが根拠となっています。米国では前CDC長官が新型コロナは研究所から漏れたものだと主張し、大手メディアが報道し、関連した研究者が査問を受けています。来年トランプ政権が発足すれば、さらに追求が進み真相が明らかになる可能性があります。なぜか日本のメディアはこの話題をほとんど取り上げませんが。。。   2 に対しては、コロナ騒動での「専門家」の無責任で不誠実な言動が一般の人々の医学・医療に対する不信を招いていること、欧米ではこの数年間で医学や医師に対する信頼度が著しく低下したという調査結果があること、そしてそれに乗じてワクチンの危険性を過度に煽り非科学的な言説を広める勢力があることをお話ししようと考えていました。   講演後にフロアから免疫系のしくみと自己免疫疾患についてのとても良い質問をいただいたので、上記の質問と回答の出番はありませんでした。チョット残念。。。    

第52回日本救急医学会総会・学術集会 特別講演「生き物たちのネオ免疫学 - 免疫がわかると生命がわかる - 」

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10月13日に仙台で開催された 日本救急医学会 で特別講演をしました。 私の講演タイトルは「生き物たちのネオ免疫学 - 免疫がわかると生命がわかる - 」 講演の抄録は以下の通りです。  免疫系は、私たち多細胞動物が微生物やウイルスの侵入を防ぎ、排除し、ときには彼らと共生しながら、この地球上で生きてゆくために不可欠の生体システムである。本講演では拙著「コウモリはウイルスを抱いて空を翔ぶ – 生き物たちのネオ免疫学」を題材として、私たちヒトの免疫系の全体像について概説する。さらにヒト以外の生き物たちの(私たちから見れば)ヘンテコな免疫系を紹介し、その多様性や進化的起源を考察することで、「免疫系とは何か」という本質を浮かび上がらせることに挑戦する。免疫学は医学の一翼であると同時に、自然科学の一分野でもある。 2020 年初頭に始まった感染症をめぐる世界的混乱の根本には、免疫系に関する認識が医学に偏り過ぎ、ヒトやウイルスを生き物としてとらえる科学的な視点が欠けていたことが一因としてあると思われる。社会が混乱から立ち直りつつある今、免疫系とは本来どのようなものか、生命とはいかなる存在かをあらためて考えることには大きな意義があるはずだ。免疫がわかると生命がわかる。それが「ネオ免疫学」! 本をお買い上げいただいた先生方に、講演会場でサインをさせていただきました 💪 (続く)