新田研究室としての総説論文がImmunological Reviewsに掲載されました!

総説論文” It's Time to Unite: Diversity and Coordination of Thymic Stromal Cells for T Cell Selection and Organ Integrity ”がImmunological Reviewsにpublishされました。 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/imr.70040 Muro R, Nitta T . It's Time to Unite: Diversity and Coordination of Thymic Stromal Cells for T Cell Selection and Organ Integrity. Immunol Rev , 332(1):e70040. 2025 Jul doi: 10.1111/imr.70040 Pubmedにも出ています。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40464763/

第19回日本免疫学会研究奨励賞 室龍之介助教が受賞

当研究室の室龍之介くんが、第19回(2024年) 日本免疫学会研究奨励賞(JSI Toung Investigator Award)を受賞しました!

研究題目は「γδT細胞の分化と選択におけるシグナル伝達の分子機構」です。

本賞は、免疫学分野において優れた研究を行っている若手研究者に対し与えられるものです。詳細について、ぜひ日本免疫学会HPもご覧ください。
https://www.jsi-men-eki.org/scientist/award/award2/winner/


室 龍之介γδT細胞の分化と選択におけるシグナル伝達の分子機構

<研究評価の内容とその理由>

室龍之介氏は、一貫して胸腺におけるT細胞分化とレパトア選択機構に関する研究を行ってきた。特筆すべき成果として、γδ T細胞、なかでもIL-17産生型γδ T細胞の胸腺内分化・選択におけるTCRシグナル伝達機構に関する成果があげられる。室氏は、TCR近傍で働くチロシンキナーZap70とSykに着目し、αβ T細胞分化がZap70に依存するのに対し、γδ T細胞分化とIL-17産生能の獲得はZap70ではなくSykに依存することを明らかにした。このことは、γδ TCRシグナルは、MHCに拘束されるαβ TCRとは明確に異なり、むしろ抗原を直接認識するBCRに類似していることを示している。免疫受容体とそのシグナル伝達機構の進化という観点からも重要な示唆を与える成果であり、今後の研究の発展とさらなる活躍が大いに期待できる。

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